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幼児脳を大きく育む適時教育体験である”“10歳までは脳科学の知見を活かした脳育ては基本”

 

  間もなく卒業進級となり、東京いずみでは今月末にミュージックステップ・MS定期演奏会がある。私はこれを子供達の総合的な成長ぶりが確かめられる集大成の催事として位置付けている。近年の脳科学の知見から「子育てとは、子供の脳育て」がその真理であるが、特に卒業前の年長児は脳の成長の節目でもあり、態度もきびきびして成長ぶりが著しい。日々のMSカリキュラムでピアノの音に反応しステップアップしてきた経緯から音感定着等は勿論だが、集中力や持続力等の精神力の向上も伺え様々な活動にもその良い影響が表れてくる。MSの連続体験が脳の成長に多大な影響を与えていることは明白である。よって、演奏会を集大成と捉えているのである。MSは実践して37年経過するが、当初は高度な音感体験が柔らかい子供の脳にどんな意味があるのか考察は乏しかった。脳科学の研究そのものが発展途上で子育てでの明解な指針は少なかった。幼児教育も「欧米の幼児教育に追随する視点」が主で、私には響くものが少なく、園開設当初は自信を持っていい子供に育てるための具体的方策が見当たらず日々悩んだのである。
 昨今は数多く脳科学者がTVにも出演し著書も出版し、「脳科学視点での子育て」がポピュラー化してきているようだ。小生が目を通した著書は澤口俊之、茂木健一郎、篠原菊紀、苫米地英人、國米欣明、川島隆太、林正之、等各位のものだが、いずれも科学的に証明された内容であり、ニュアンスは多少異なる点もあるが、真理であるので基本原理は当然合致し共通している。特に、この20年は本園での様々な取り組みが「脳科学の成果と見事なまでに合致」することを著書から知り、各位の本に励まされ仕事に携わってきた思いが強いので昨今の変化を喜んでいるのである。漠然とではあるが「子育てに原理原則があるのは至極当然」と考えていたので、モヤモヤが晴れて元気も出て新たな使命感も覚えた。何はともあれ脳科学の視点では、「子育てに正解はない」と言う通説は存在しない。科学的に解明された脳の仕組みには、必ず「正解」があるというのであれば、幼児教育に従事する立場であれば、責任上見過ごせないことも多いので。
 昨年から保育園を運営しているが、本園開設の40年前位の雰囲気が時々ふと思い出された。本園の子育て指針を示しての運営ではあるのだが難しいと所々感じられた。そもそも「行政の子育て観」には私のそれとは距離があった。「子育てというと千差万別色々な声」が聞こえて、成功体験でも「このように育てたら良い子に育った」等、あくまでも「個人的体験に基づいたもの」ばかりが聞こえてくる。これではそれぞれの家庭や環境によっては成功もあるだろうが、全てのケースで当てはまるわけでもなく、それを当然と考える風潮は今日でも歴然とある。多くの脳科学者が指摘するように、日本では「教育と子育て」という国の未来を担う課題であるにもかかわらず、「科学的な根拠」に基づいたものが示されるケースは極めて稀であり、危機感を覚えるという声も数多くある。幼稚園教育要領にも未だに「脳科学的知見に基づく具体例な記述」が無いのも事実で、「幼保一元」と言われる昨今ではあるが、行政からは「科学的根拠」に満ちた具体的な子育ての提示は少なく、「逆行現象」とさえ思われるようなこともが見られるのも現実なのである。
 人間の脳は10歳で大人レベルに成長するが、3歳、7歳にその節目がある。であれば、ここは子育ての原点、節目を意識しての対応が賢明と言える。先ずは母親が「子供の脳育て」の知見を知ることが第一歩で、その上で我が子の明るい未来が保証できるよう具体策に講じることが必要である。そのために私は林成之先生の著書を勧める。脳神経外科の先生で『親子で育む天才脳』の本は平易な文章で解りやすい。タイトルからの印象とは異なる子育てのハウツー本である。真理というものは単純で原理原則を認識理解すると思いの外簡単に頭の中に入ってくるので是非一読を勧める。
 最後に、タイトルだけだが概要を紹介する。①子育てのスタートは「お母さんする」から「お母さんになる」こと。㋑それには何事にも気持ちを込める習慣が大切。「後でね」「忙しいんだから」「早く、早く!」「ムリ」「ちゃんとして」「なんでできないの」は言わない。等「何事も気持ちを込めて全力投球する」が基本とする。㋺「教育」だけでなく「共育」のまなざしを持つ。「ああしなさい、こうしなさい」の上からの「教育」だけでなく、「子供って凄いな」という子供を「尊敬」するような「共育」のまなざしを持つ。脳は自分一人の力だけでは伸びていくことは出来ない。つまり、人間の脳は相手があってこそ、才能を発揮できる仕組みになっていて、「この子がいるから自分も母親として成長できると」と言う考えを持つ。
 私の感想では、赤ちゃんを授かった喜びを思い出してみて下さい。その喜びを糧にして子育てに向かえば、そんなに大きな間違いは犯さないように思うのだが、如何でしょうか。ともかく一読なさってみて下さい。

 
 
2020年3月号
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