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“コロナ禍で分かったこと” 我子をしっかり育てられるのは誰の力でしょうか。政治? 社会? 学校?

 

 今月から幼・保育園は園再開となり、本園でも年少3歳児は入園式の翌日から初めての集団生活、加えて一日保育であった。スタッフも不安を感じながらも子供達の登園を心待ちしていた。新学期早々、人も場所も変わって大丈夫かなと心配もするが、マスク越しから伺える表情や動作から幼いながら頑張っている様子が伝わってきて愛おしくさえ思える。私もこの仕事に従事して45年経過するが、年々子供の順応性の高さ、「脳育ち」には感心する。キンダー在籍時と比較し退行現象からか登園を渋る子もいるが、その頻度は寧ろ例年より少ない。理由も「着替えが出来ない」等具体的な事例が大半で、「家庭での自立自発が欠落した子育て」も一因だが、今後の集団生活の効能も期待できて、いずれ解決するので心配には及ばずと考える。コロナ禍で当初の予想に反して驚いたことは欠席者の少なさである。これまで登園自粛者を含めても欠席率は1未満~3パーセント位、例年以上の少なさである。私はこれをご両親の「子育て意識の高さ」の表れと考えるので、園での集団体験での効能とも相俟って子供達の成長が本当に楽しみである。
 本法人関連の保育園からの声を紹介すると、臨時休園中に配信したネット映像の効能が伺える子も多くいて徐々に以前の姿に戻りつつとのことで一安心した。以前に増してしっかりした子育ちに繋がったケースもあったと聞くが、一方で、初めての家庭での子育てが長くなった影響からか、明らかな退行現象を示す子もいたようで、「子育ての基本」を再考するにはいい機会であったし、それが是非必要と思われた。
 本園「小学生才能育み教室」の様子は6月学園便りでも多少触れたが、学校が再開されての様子が子供の声や日記から一部知る所となり、興味深かったので有りのままをお伝えする。当初に誰もが予想したことが起こっていた。隔日時差登校等の影響で朝寝坊、遅刻者が数多く出ている。“ゲームデビュー”した子も多くいて、一日中ゲーム三昧の子もいる。学校からの宿題も易しい内容のものが大量に出されたが、ほとんどやらないまま出す子もいて「本当にバカな子になっちゃたんだよ」と話す。一方で、生活習慣にも気を付け塾の宿題等上手く活用してしっかり過ごした子もいて、小学低学年では何事も「親の関与如何」だと痛感する。学校の授業は先に進まない、進めないので学習内容も止まったまま。もう既に小学校低学年の時に「諸々の気力や学力」も2極化してしまっているのである。
 コロナ禍は社会のこれまで当たり前と思われていた事柄を再考する機会となったが、子育てや学校教育はどうだろう。子育て、教育は国づくりの基本であるが、「質」を担保する「子育ての科学的な根拠」や「具体的な方策」等を発信する政治家や評論家は少ない。行政も同様である。数年前にスポットが当たった待機児童問題は施設の数・「量」の問題だが、元々「質」を問う環境が乏しいので「量」が足りるとそれでお終いの感がある。多額の税金を掛け施設を造っても、いい子が育たなければ新たな社会問題が発生し、結局ムダ金になる。少ない運営費でも効果的な教育方法で成果を挙げている実例も沢山あるので、先ずは、いい子に育つ「質」の精査が重要と考える。文科省も20年以上前から「脳科学の知見を活用した子育て」を提言していたが、今こそ「幼児の脳育ち」の見地から現況を反省する絶好の機会と思われるのである。
 私の気がかりは「我が子は誰が育てる」の感覚である。政治家や行政の担当者は「社会皆で子供を育てる」とよく口にするが、そこには責任者不在が潜んで子供だけが置いてけぼりとなる不安が残る。一方で神様が子宝に恵まれた親に授けた「子育ての喜び」にも気付かない親の大量出現である。子育ての喜びや責任感に乏しい親が多くなると、子育ての悪循環が心配になってくる。経験からしても、子育ても「苦労有るから、喜びを知り」、「失敗有るから、気を付けて上手になる」で、何でも他人任せての感覚が強くなると、自然と無自覚・無責任の親となり、本物の親に至らずの恐れが大きいと考えるのである。事実、コロナ禍で園は閉まり、子育ては親任せとなった。結果、上手いって子育ての喜びを実感できれば万々歳だが、反対に家庭で過ごしたことがマイナスとなって現れると、親子の一生の不安要因となり、子供は置いてけぼりをくらい、明るい未来が待っているにはならない。小学校での2極化の例はそれを分かりやすく暗示する。学力だけが子供の運命を左右するわけではないが、安易なゲームデビュー等は諸々の心の強さの育みも心配され、学業以外にも悪影響である。現行の学校制度にも限界が多く、結果、無責任状態になるも当然で現実なのである。
 よって、「我が子は自分達両親が育てる」と思い込んで実行する。シンプルに「子育てすると我が子の親になれる」「子育てとは、脳育て」を基本に良い刺激を日々確実に繰り返していくと、自然に先が見えるようになる。良い刺激とは優しく質のよい言葉がけと絵本読み、加えて音楽、運動で、屁理屈より実行である。

 
 
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