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“漢字で書いたら、仮名に直された”子供を伸ばせない環境からは、逃げるべきです!

 

 こんな喩え話がある。昔、靴屋が二人いて、靴を売りにアフリカへ行った。誰もが裸足で歩いている光景を見て、二人とも違う理由で唖然とした。一人は「これでは誰も靴を買うわけがない」と諦め、もう一人は「皆に売り放題だ」と大喜びした――このように、一つの事実でも人によって捉え方が異なることはよくある。これは教育でも同じ、子供の行動を大人がどう見立てて働きかけるかで、結果は正反対になる。
先日、ある卒園児保護者との面談で、我が子が小学校の担任からまだ学校で教えていない漢字を書いたら「書いてはいけない」と否定されたとの話を聞いた。これだけなら昔からあるが、よく聞くと教頭や校長まで同意見で、当該児の「漢字が書ける」ことを全く評価していないことには大変驚いた。つまり、学校全体が当該児の長所を否定しているのである。
  故・石井勲先生が幼児期に「漢字で学ぶ」教育法を提唱されてから60年以上が経過している。石井先生は、ご自身の教壇での実践から「幼児にとって漢字は仮名よりも易しい」を発見し、普及に努められたが、系統的な順序を重んじる文科省の方針とは正反対だったこともあり、大変苦労された。先駆者の幼保の実践園にも批判の声が絶えなかった。しかし、今日では、近年の脳科学による解明や、第6回世界人類能力開発会議での金賞受賞、第37回菊池寛賞受賞等の実績も加わり、その有効性が広く共有されている。
 本園でも、石井式の実践から39年が経過するが、「漢字で学ぶ」「漢字を利用して教える」が極意のこの教育法は、正に幼児期の子育ての基本であり不可欠なものとなっている。実践の当初は先駆者の園同様に批判の声も多く、園児募集では苦労したが、数年もすると進学先の小学校や卒業児保護者から様々な声が届くようになった。一方、「学校で教わっていない漢字を使うと自分の名前でも仮名書きに直される」「作文や日記でも直された」のには学校の先生の不見識に閉口したが、「読書が好き」「漢字が得意」は勿論、「古文も身近に感じられた」などの声もあり、人格形成の面でも有益であったと心底嬉しく感じた。
 ところが、今回の話は30年前に逆戻りどころか、それよりも悪意があるように感じる。その理由は、前述のとおり一教師の不見識ではなく、学校全体の方針である点にある。私が日ごろから述べているとおり、子育ての極意は「褒め育て」である。子供の長所を認め、褒めて更に伸ばすことが基本である。それに対して今回の学校側の対応は、指導手順から逸脱するという些細な事で子供に罰点を与え、人格否定ともとれるような言葉を投げかけている。教師に有るまじき反対行為である。昨今は学校教育でも多様性や個性の大切さが説かれているが、「学校の教え方から外れている」からの一事で子供の力を否定してしまう恐ろしさを感じたのである。こうした原因を考えてみると、学校の教育力の低下ばかりでなく、学校が「教育以前の問題」に付き合わされることが多くなったことがある。就学前からの発達支援児探し・レッテル貼りの風潮も影響しているように思われる。聞けば、担任の先生は新米20代教員であるそうだが、経験不足は兎も角、本来なら情熱を持って子供達を指導してくれるであろうと期待するのだが、そうした余裕もないのか、そうした環境が学校に用意されていないのか、同じ教育者として残念な思いである。
 こんなことで子供が長所を評価されず、自信を失ってしまうのであれば、私は迷わず転校を勧める。親は学校を選ぶ権利がある。私も3人の子を授かったが、3人とも小学校は転校させた。特に公立は変わらないので、我が子を少しでも伸び伸びと伸ばしたい思いで転校を決意したのである。
 折しもコロナ禍は学校の姿勢が際立つものだった。公立の大半は、お茶を濁す程度の動画と復習中心の自宅学習課題を提供した程度だったようだ。いったいどこを向いていたのでしょうか。児童なのか、教育委員会なのか不明である。一方で、力のある私立はICTを活用し授業内容の配信を行っていた。公立も私立も立場や時間は同じだが、この子供の未来に対する責任を果たしたという点で両者の差は大きい。私学の責任がそうさせたと思うが、教育機関として称賛されるべきであろう。
 私も今回のことで、進学指導では甘かったと反省した次第である。学校の悪口にもつながることで如何かなと思いましたが反省です。年長児にはいい学校選びができることを願っている。そして、今が良くないと思うなら、孟母三遷の教えのとおり、環境を変えるべきです。相談があれば声を掛けて下さい。

 
 
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